読書録゛ ‐ どくしょログ

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書評: オロロ畑でつかまえて

ここのところ多くの本を読むことができてなかなか幸せだ。引き続き、書評。

オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)

オロロ畑でつかまえて (集英社文庫)

 

正直、なぜこの本を完読してしまったのか、いまいち自分でも理解できていない。 途中挫折しても全然不思議でない本だ。ユーモアやギャグの要素を作者は文中に交えているつもりだろうが、筆者には、相性の問題かと思うが、笑えなかった。申し訳ないが、何が面白いのかさっぱりだった。今から思うと惰性で読んでしまったとしか思えない本である。

ページ数はそれほど多くないので、早い人であれば半日から一日で読めるだろう。ただ、内容も深いものでもないので、読後に何を読んだのか、思い出すのも一苦労かもしれない。

 

筆者はこうした小説も読むが、最近読み続けるのが少しずつ辛くなってきている。最近の作家の文体に慣れないのか、内容の相性が合わないのか、琴線に触れる作品が少なくなってきているように思う。少し読み進めると、大方の予想がついてしまうことが多い。多くの小説は「またこの展開か」とマンネリ気味な感じがするのである。歳かといえばその通りかもしれない。

ただとても少ないが、なかには二度三度読み返してしまう作品は存在する。そうした自分の中のヒット作品を探してやまない今日このごろである。